「なるほど ザ ワード」第二回目 ~富山ローカル線篇~
「なるほど ザ ワード」このコーナーは複雑に入り組んだ現代社会の「なぜ?」と思った疑問に
“いさお探偵局長”があらゆる手を尽くし、リスナーのために「勝手に」徹底追及するものであります。
まず前回の鉄道篇でわたくしが答えられなかった疑問を宿題として調査してまいりましたのでお届けします。
~八木さんからの疑問~
Q.鉄道の運転手が運転中お手洗い(小さい方)行きたくなった場合どうしているのか?
A.これは、ちいさい方も大きいほう同様、他の乗務員や総合指令部に連絡をとり、いざとなったら途中の駅で列車を止め、お手洗いに行くそうです。
~松浦さんからの疑問~
Q.古くなった「バラスト(線路の下に敷き詰められている石)」はどうしているのか?
A.新幹線の線路に使用されているバラストは在来線より大きいため、加工・洗浄しなおして在来線に再利用しているそうです。在来線の古くなったバラストは、コンクリートの材料となったり、建物の基礎部分の地盤整備や道路のクッション用・埋め戻し用の砂となりリサイクルされます。
宿題調査は以上です。
さて、今回の「なるほど ザ ワード」は、調査依頼をいただきまして、
番組の公式ツイッターのほうに、「いっちゃん鉄チャン」さんから
「富山に国鉄形式のディーゼル列車が走っているようなので調べてください」
とのことで早速調べてまいりました。
「なるほど ザ ワード ~富山ローカル線篇~」
国鉄とは正式名称が日本国有鉄道で、1987年(昭和62年)の4月1日に分割民営化され今のJRが誕生しました。
北陸はJR西日本に属しており、富山県内では現在、北陸新幹線・高山線(富山~岐阜)・城端(じょうはな)線(高岡~城端)・氷見(ひみ)線(高岡~氷見)をJR西日本が管轄しています。
その中でも城端線と氷見線に国鉄時代に製造された「キハ40」「キハ47」という形式のディーゼル車が合計24両(キハ40→9両、キハ47→15両)、配置されており、1977年頃からの製造で、朱色の車体が特徴的です。(※写真参照)
しかし、車体の老朽化や地方路線の廃止、ハイブリッドディーゼル車の登場により徐々に姿を消していっています。
そんな中、キハ40形1両を2015年に改造し、同年10月より観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称:べるもんた)」として城端線・氷見線を運行したり、地元氷見市出身の漫画家「藤子不二雄A」先生の忍者ハットリくんのラッピング列車も登場し地方ローカル線の活性化を行っています。
福井では「越美北線(愛称:九頭竜線)」にキハ120形というディーゼル車が走っていますが、これは平成2年(JRになってから)製造されたものです。
【ワンポイントなるほどザワード】
※ベル・モンターニュ・エ・メールとは?
フランス語で「美しい山と海」の意味を持ち、べるもんたは土曜日曜のみ運行されており、座席指定券が必要で、列車の中では日本海でとれた海の幸のお寿司や地酒に舌鼓をうつことができます。
※キハ40・キハ47の形式とは?
キ→気動車(エンジンで走るディーセル車のこと。ちなみに“モ”は電気モーターで動く列車のこと)を表します。
ハ→普通車(グリーン車はロで表す)
40→ディーゼル車の両側(前後)に運転席がある。
47→ディーゼル車の片側のみ運転席がある。
皆さんG.Wのお出かけはお決まりでしょうか?国鉄時代の列車に乗ってのんびり時間を過ごすのはいかがでしょうか?
次回のワードは「ラーメン」を予定していますので皆様の調査依頼お待ちしております。
天津 弥
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