7月10日放送。
2016年7月の名古屋リポートなうは、愛知県犬山市の犬山城です。別名「白帝城」とも呼ばれ、国宝に指定されています。パンフレットには信長・秀吉・家康の三英傑が奪い合った城と書かれています。
犬山駅から20分くらい歩いて階段を登ると犬山城が見えます。犬山城は季節に応じた鮮やかな風景が見られますが、今の季節は新緑の緑と犬山城の白い壁とのコントラストが眩しい姿を見せてくれました。
この点が豪華絢爛な名古屋城とは異なる犬山城の特徴だと思います。
犬山城の天守は、現存する日本最古の様式で現存天守の一つだと言われています。現存天守は犬山城を含めて12城しかなく、丸岡城(福井県)、松本城(長野県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)があります。犬山城の内部に「現存12天守」として写真とともに紹介されています。
最上階の天守に至る途中の階にはこのほかに、鯱を象った瓦や犬山城の遺跡、木製の復元模型が展示されています。また、城には多数の観光客が訪れており、中高年や親子連れ、外国人観光客の姿が見られました。
急な階段を登った先にある最上階が天守です。大河木曽川を見下ろす絶景は爽やかなもので、かつてののどかな暮らしぶりが想像できる気がします。天守に備え付けられている廻縁からは360度のパノラマが一望できます。
しかし、私が高所恐怖症であったために、廻縁を一周することができませんでした。廻縁の入口から見える光景は夏らしくて清々しい景色としか言うほかないのですが、入り口で終わったしまったのがなんとも惜しいところです。
犬山駅から犬山城へ至る道中には城下町があります。(観光地の)城下町らしく飲食店・雑貨屋、土産物店が立ち並んでいます。
道中、五平餅(潰したご飯を串焼きにした郷土料理)や飲食店街でウィンナーを食べました。ウィンナーを注文した飲食店街は「昭和横丁」と言い、居酒屋やラーメン屋などが入居しています。その名の通り、昭和のレトロな雰囲気が漂う店作りで、古い家電製品やゲーム、木製の農機具がありました。店内は昭和30年代の雰囲気で、ウィンナーから滴り落ちるジューシーな肉汁に苦戦しながら、レトロな気分を味わっていました。
このように、犬山城とその城下町では、伝統の歴史と街の賑わいが感じられることに間違いありません。
名古屋と言えば名古屋城が定番の観光地ですが、少し足を伸ばして犬山城へ訪れるのもいいでしょう。
犬山城は犬山駅から徒歩18分の場所にあります。名鉄名古屋駅から犬山駅へは名鉄特急で25分です。入場料は550円ですが、犬山城と他の観光施設とセットになった入場券も発売されています。
次回は愛知県を飛び出して県外を紹介しようと思います。
最新記事 by りょう(名古屋支局長) (全て見る)
- 【名古屋リポートなう】まとめ - 2017年3月14日
- 【名古屋リポートなう】徳川美術館 - 2017年2月14日
- 【名古屋リポートなう】伊勢志摩・鳥羽 - 2017年1月17日