れっきとした歴史 (13回目)
「電波でGO」
これは、誰も取り上げないマニアックな人物や物に対して、スポットライトを当て、その歴史について、助手いさおが浅く・狭く紹介するコーナーです。
今回は、八木さんの調査リクエストをお届けしようと思っていましたが、私は歴史に全く疎く、開国するときのロシア、アメリカなどとの言葉の壁について、調べましたが、わからず、母校が「国際交流科」なので、高校にもメールで丁寧に伺いましたが、丁寧に断られた次第です。ですので、八木さんのリクエストを「置いといて」、今まで何回か私はアマチュア無線を趣味にしていると番組でお伝えしましたので、Wikipediaにも頼らず、無線について語りたいと思います。
現在、アマチュア無線局が減少の一途をたどり、136万4316局をピークに、2018年4月末で42万5775局となっています。
そのうち北陸エリアは10526局と他のエリアに比べ、一番無線人口が少ないです。
確かに、アマチュア無線は、試験を受け免許を取らなくてはならないので、少し敷居が高いです。そこで今日は、無線人口を増やすためとっつきやすい免許のいらない「ライセンスフリー無線」を紹介したいと思います。
名前の通り、免許がいらなく誰でも始められる無線なので、これで無線に興味を持っていただき、アマチュア無線の世界に足を踏み入れていただければ幸いです。
ライセンスフリー無線は、主に3つあり、
・CB無線(市民ラジオ)
・特定小電力無線
・デジタル簡易無線
とあります。
各々を紹介したいと思います。
【CB無線(市民ラジオ)】
1961年(昭和36)に簡易無線の一種として、制度化されました。
変調方式はAM(アンプリチュードモジュレーション)でAMラジオ(FBCラジオなど)になじみの深いAMです。
8チャンネルあり、周波数は27MHzの短波を用いています。0.5Wの出力が出せます。
夏場など、電波が電離層に反射しながら進み、遠くの沖縄などとも交信できます。
しかし現在、新製品の開発は、中小企業でしか行われておらず、昔からのPanasonicやSONYは、撤退しています。価格は新製品で10万円前後になります。
これでは値段的に高いので、次に安く始められる、特定小電力無線を紹介します。
【特定小電力無線】
これは「インカム」の名前で知られており、業務用とレジャー用のチャンネルにわかれています。
変調方式はFM(フリクエンシーモジュレーション)でFMラジオ(たんなんFMなど)になじみの深いFMです。
周波数は、400MHz帯を使用、中継機能も付いており、中継器を介して、出力が10mWでも遠くの人と話すことができます。
現在も、通信機メーカーから次々と新製品が発売されており、価格は1万円台が多いです。
【デジタル簡易無線】
これはデジタル変調で、30チャンネルあり、周波数は351MHz帯を用いています。出力は、5Wで、ラジオダクト(電離層のようなもの)が発生すると、遠方と交信できます。唯一、アンテナを取り外しでき、規格内のアンテナに変えることができます。もちろん八木アンテナも付けることができます。
しかしデジタル簡易無線は、登録制であり、免許は要りませんが、更新が5年に一度必要です。交信手数料も取られます。そして唯一電波使用料がとられます。
私は、お金が一番かからないので、特定小電力無線で遊んでいます。山など高いところへ行くとき、持っていくと、業務局とかも聴こえ面白いです。インカムなので、手軽に持ち運びでき、電池1本で一日は遊べます。
お勧めはアルインコやアイコム八重洲というメーカーで、特にアルインコの機種では300kmと中継局がなく交信できたという記録もあります。
あとコールサイン(呼び出し符号)は、どのように決めるか?
たんなんFMは、JOZZ5AJです。私のアマチュア無線のコールサインはJF9BWTです。ライセンスフリー無線は特に免許がいらないためコールサインは自由に決められますが、暗黙の了解として、地名+アルファベット2文字+数字3文字となっています。これは、CB無線が、許可制だったころに割り当てられたコールサインの名残です。こうして、免許がなく無線に親しむとアマチュア無線の免許が欲しくなりませんか?
今日は、3つの無線について紹介しました。無線ショップにたちより、無線機を眺めてみてはいかがでしょうか?
天津 弥
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