れっきとした歴史 (第9回目)
「携帯電話」
これは、誰も取り上げないマニアックな人物や物に対して、スポットライトを当て、その歴史について、助手いさおが浅く・狭く紹介するコーナーです。
今では、一人一台が当たり前になった「携帯電話」ですが、皆さんが初めて持った携帯電話は何ですか?ガラケー?スマホ?アナログ式?デジタル式?キャリアは、ドコモ?au?ソフトバンク?今回は、日本の携帯電話の歴史について、深く掘り下げず「ジェネレーションギャップ」感覚で、簡単に紹介したいと思います。
年代別に、まずは、
【80年代】
携帯電話の誕生は、1985年に遡ります。この時ちょうど日本電信電話公社(電電公社)からNTTへ民営化しました。
NTTから一般向けに初めて誕生したのが「ショルダーフォン101型」で、肩掛けベルトがついており、実際に肩から下げて使用し、重さは3kgもあったそうです。
その後、セルラーグループ(auブランドの前身)からSONY製の小型ショルダーフォン「CP-201」を発売しましたが、それでもまだ990gあったそうです。
1987年にNTTからハンディタイプの携帯電話「TZ-802型」が登場し、900gとコンパクトになりましたが、現在のスマートフォンに比べると、まだまだ大変な重さです。これはバッテリーの重さが半分以上占めていたということもありますが、でもこの端末の最大連続通話時間は、たった60分だったそうです。
【90年代】
1990年代に入ると、携帯電話のスリム化が実現し、1990年にはNTTがムーバを発表。重さは230gまで軽量化されて、現在の携帯電話(フューチャーフォン)らしい形に近づきます。
しかし、90年代半ばまでは、圧倒的にポケベル時代で、携帯電話は多くの人にとって、まだまだ遠い存在でした。というのも、1994年まで携帯電話の端末は、レンタル制だったからです。
携帯電話が勢いよく普及し始めたのは、今のように、ユーザー個人で携帯を買いとる制度が始まってからです。
その他、90年代の携帯電話の出来事としては、
・キャリアの3強体制になった
・利用者が増え、電話番号が10桁から11桁になった
・着信メロディが選べる「着メロ」ブーム
が、あげられます。
90年代は、携帯電話の普及の下地が整った時期だったのに対し、2000年代は、機能性が飛躍的に進歩したといえます。
【2000年代】
2001年、「J-Phone(現在のSoftbank)」は「シャープ」製の「J-SH04」で撮影した画像を電子メールに添付できる「写メール」サービスを開始。2002年には、NTTドコモも画像を別のユーザーに送れる、「iショット」サービスを開始しました。
これらの通称は「写メ」といい、今でもこの言葉は使われています。
また、電子マネー機能、ワンセグチューナー機能の付いたのも、2000年代の前半に発売されました。
2000年代後半には、ついに「スマートフォン」が登場します。
2007年、Apple社が初代iPhoneを発表し、その翌年に、Softbankが日本で初めてのiPhone端末となる「iPhone3G」を発売、その2年後2009年には、DoCoMoが、初のAndroid搭載端末を発表し、本格的なスマートフォン時代の幕開けとなりました。
【2010年代】
2011年、Softbank、一社独占で発売していたiPhoneが、auで販売開始、DoCoMoは2013年より販売を開始しました。
昨今では、大手キャリアの回線(通信インフラ)を借り、維持費、運営コストを抑え、安くサービスを提供する、「格安スマホ」が登場し、使い手も、自分のスタイルに合った、携帯会社を選べるようになりました。
この格安スマホ、正確には、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)といい、日本語に訳すと、「仮想移動体通信事業者」となります。有名なところでは、UQモバイル(au回線)、Y!mobile(Softbank回線)があげられます。
大手キャリアとどんなところが違うのか知りたいところだと思います。MVNOはどんなユーザーが向いているのかメリット・デメリットをまとめてみました。
・あまりデータ通信容量を使わない人におすすめ。2GBや3GBのプランがある。
(Wi-Fiの環境にいつもいる方にお勧め)よって、リーズナブルに済む。(月額プランが1000円未満のところもある)
・キャリア決済のサービスがない。(ドコモ払い、auかんたん決済、Softbankまとめて支払い)
・大手キャリアの回線を用いているので、安定している。
・電話かけ放題通話のプランがない。(10分まで通話無料の事業者もある)通常は、20円/30秒。
・自分で端末を用意しないといけない。(SIMフリーと呼ばれるもの)ない場合は、ショップで新品購入。
・ショップの数が圧倒的に少ない。
などがあげられます。
これからの参考にしてみてはいかがでしょうか?
以上、浅く、簡単に、携帯電話の歴史を紹介しました、、、が、
さて、ここで、携帯電話が広まる前に、活躍していた「ポケットベル(ポケベル)」について、ポケベルの数字で会話をしていた30代~40代の方ならわかるクイズを出したいと思います。
さてこの数字は何を意味しているでしょうか?
194―――――――――――――――――――――――行くよ
8181――――――――――――――――――――――バイバイ
999―――――――――――――――――――――――サンキュー
724106――――――――――――――――――――何してる?
045105963―――――――――――――――――おしごとごくろうさん
これを踏まえて会話問題
(問題)
彼「105216」
彼女「428」
彼女「889410」
(答え)
彼「どこにいる?」
彼女「渋谷」「はやくして」
となります。
さて、今回のれっきとした歴史いかがでしたか?
スマホのタップもまともにできない助手130がお届けしました。
では、次回まで3470!
天津 弥
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