「なるほど ザ ワード」このコーナーは複雑に入り組んだ現代社会の「なぜ?」と思った疑問に “いさお探偵局長”があらゆる手を尽くし、リスナーのために「勝手」に徹底追及するものであります。
前回、八木さんに「国鉄スワローズ」について調べてほしいと依頼を受けたので、いろいろと調査したところ、プロ野球に関するたくさんの都市伝説が見つかったので、今回の「なるほど ザ ワード」は「ラーメン」についてお届けする予定でしたが趣向を変えまして番外編として「プロ野球の都市伝説」を紹介いたします。
●その1 八木さんからの調査依頼「国鉄スワローズについて」
「国鉄スワローズ」は当初「国鉄コンドルズ」という名称にする予定だったが、「混どる(コンドル)」ではまずいので、座ろうにかけて「スワローズ」にしたということですが、これはまちがいだそうです。
1950年に誕生した「国鉄スワローズ」ですが、当時の国鉄の唯一の特急列車だった「つばめ号」に名前が由来しているということです。この伝説はもともと当時の漫才コンビのネタで、正月特番の視聴率のよい時間帯にこのネタをやったことから全国的に広まったそうです。
ちなみに、国鉄スワローズは国鉄が直接のオーナーではないのです。
日本国有鉄道法により、国鉄は鉄道以外の事業が制限されていたため、国鉄と関係の深い会社である鉄道弘済会(後のキヨスク)、日本通運、日本交通公社などが共同して「株式会社国鉄球団」を設立、運営していたということです。
●その2 「もう一つのコンドルズ」
実は「南海ホークス」は「南海コンドルズ」にする予定だった。
1947年、近畿日本鉄道と南海鉄道の分離が行なわれ「南海鉄道」は社内章でもあり、速さや羽の生えた車輪を由来として、球団名を鳥の名前にすることが決まり、最終的には「コンドル」が有力になりました。しかし、当時の球団社長であった「松浦竹松(まつうらたけまつ)」は見事に頭がつるつるで、コンドル(ハゲタカ)ではまずいであろうということになり、ホークスに急遽変わったといわれています。その当時の監督「鶴岡一人(つるおかかずと)」は自伝でこのことは本当であると述べていて、南海ホークスの球団史の「南海ホークス40年史」にも記載されているそうです。
●その3 「カーネルサンダースの呪い」
1985年(昭和60年)に21年ぶりに「阪神タイガース」が優勝したときファンが、カーネルサンダースおじさんの人形を持ち去り、ランディバース選手に見立てて胴上げをし、道頓堀川に投げ込んだ翌年以降、タイガースが長期低迷したことから「カーネル人形の呪い」ではないかといわれています。
事実、1985年以降タイガースは日本シリーズで優勝しておらず、またドラフト会議でも一位競合したクジは1985年の清原和博選手から2010年の大石達也選手まですべて外しており、伝説と済ませてしまうには余りにも偶然な話しです。
実はこの都市伝説には「鯖江市」も関係していて、2009年3月に道頓堀川から引き上げられたカーネル人形ですが、メガネが見つからず、同じ型のフレームが1990年頃まで鯖江市のメーカーで製造されていたことから、ケンタッキーの日本法人に鯖江市が新しいフレームを贈呈したということです。
今回は「プロ野球都市伝説」をお届けしました。
以上、伝説になるほど活躍したいと思ったいさおでした。
天津 弥
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