今回の名古屋リポートなうは、自衛隊の守山駐屯地で4月2日に開催された「桜フェスティバル」をご紹介します。このイベントは名古屋市守山区の守山駐屯地創立57周年記念行事として開催されました。自衛隊の駐屯地と聞くと、物々しい雰囲気が感じられますが、少なくともこのイベントだけはそうは感じられませんでした。
名鉄瀬戸線の守山自衛隊前駅から徒歩3分くらいのところに守山駐屯地があります。当日は晴天で、桜も満開でした。駐屯地の門をくぐると、手荷物検査と金属探知機によるボディチェックが実施されました。さすが、自衛隊の駐屯地ですね。
会場には自衛官や親子連れ、お年寄りが見られました。また、自衛隊で使われている戦車や特殊車両が展示されていたり、縁日・コンサートも開催されていたりしました。コンサートでは近くの中学校の吹奏楽部や自衛隊の音楽隊(写真)が曲を披露しました。こうして見ると、地域に開かれた駐屯地であることがわかります。
守山駐屯地には史料館があります。史料館には旧日本陸軍の史料や、自衛隊の海外派遣の写真・資料が展示されています。旧日本陸軍の史料では、戦前・戦中に使われた装備や元兵士の遺書が展示されており、戦争の激しさを物語っています。自衛隊の海外派遣では、東ティモール・南スーダンでの海外支援活動や、東海豪雨・東日本大震災といった大規模災害への救援の様子が写真で紹介されています。災害派遣の写真からは「一人でも多くの命を救い出す」「被災地を復旧させる」という使命感や荒れ果てた被災地での救護活動の苛酷さが伝わります。この他、自衛隊の訓練の様子を写した写真や装備が実物ともに紹介。史料館の裏側には戦車も展示されています。
駐屯地にある厚生センターにはコンビニや食堂、書店があります。食堂はハンバーグ定食とカレーがあり、価格は500円。安いです。コンビニはミニストップが入っており、街でよく見かけるコンビニとくらべて遜色ない広さです。特徴的なのは、ここはさすが自衛隊の駐屯地だな、と思ったんですが、自衛隊のグッズがコーナーの一角を占めるくらいに販売されています。買っておけばよかったです。
まとめ
自衛隊の駐屯地というと物々しい雰囲気が漂っているというイメージでした。今回のイベントを見ると地域に開かれた駐屯地だと感じます。今回のフェスティバルは大学の学園祭のようでした。
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