こんにちは。夏の疲れが残っているりょうです。
今回(2015年9月)は「思い出のマーニー✕種田陽平展」と「ジブリの大博覧会」を紹介しました。「思い出のマーニー✕種田陽平展」では映画の美術の世界を、「ジブリの大博覧会」ではスタジオ・ジブリの30年の道のりを感じられました。
このイベントは、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で今月12日から11月8日まで開催中のイベントです。
アニメ映画『思い出のマーニー』では美術監督を務めた種田陽平氏が作り上げた映画の世界に浸ることができます。「ジブリの大博覧会」ではスタジオジブリの30年の軌跡を広告や絵コンテなどの資料で紹介しています。
『思い出のマーニー✕種田陽平展』
この展覧会では、映画の主人公杏奈になりきって映画の美術を楽めました。
例えば、映画の制作過程で使用された原画が展示されています。その原画は思わず目を見張るものでした。物体の質感や模様は緻密に再現されており、古びたサイロの少し怖い雰囲気や水面に映える夕日のグラデーション、湖の水の静けさまでもが伝わって来ます。
展示会の後半は映画の舞台が再現されたアトラクションに突入します。映画に出てきたマーニーの部屋やサイロ、森林が忠実に再現されており、隅々まで見たくなるほどです。
また、所々でマーニーの姿が投影されています。それは突然姿を見せ、ふわっと消えるのでマーニーが「謎の少女」であることが感じられました。
『ジブリの大博覧会』
スタジオジブリの30年の歴史に触れられます。広告物(ポスターや新聞広告、グッズ)や原画、企画書、受賞トロフィーが展示されていまして、スタジオジブリの30年の栄光と苦悩、努力の軌跡が見られます。
スタジオジブリ作品は大ヒット作が多いですが、その背景には作品そのものの素晴らしさだけではなく、練りに練られた広告戦略もあると思いました。
例えば、キャッチコピー。映画の世界観やメッセージを端的かつ強烈に訴えかける必要があります。博覧会ではキャッチコピーの重要性や決定するまでの選考プロセス、紆余曲折が企画書などから感じられます。
時代に応じて広告媒体も変化しましたが、スタジオジブリはその変化にいち早く対応しました。広告媒体は雑誌・新聞からテレビ・インターネットに移り変わり、その時代に適した効果的な宣伝を展開しました。マーケティングの講義で「知られていないものはないのと同じ」と教わりましたが、まさしくその通りだと感じました。
このように、「思い出のマーニー✕種田陽平展」では主人公杏奈になりきって美術を楽しむことができます。また、「ジブリの大博覧会」ではスタジオジブリの30年の歴史に浸る事ができます。
アクセスは東部丘陵線(リニモ)「愛・地球博記念公園駅」下車すぐ。展覧会の入場料は大人1000円、高大生700円です。
ジブリファンや美術に興味のある方は必見のイベントです。
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